風沢中孚(ふうたくちゅうふ) 巽上兌下
中孚:豚魚(とんぎょ),吉,大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よ)ろし,利く貞(ただ)し。
《彖》に曰く:中孚は,柔(じゅう)内(うち)に在(あ)りて剛(ごう)中(ちゅう)を得。説(よろこ)びて巽(そん),孚(まこと),乃(すなわ)ち邦(くに)を化(か)するなり。豚魚吉とは,信(しん)豚魚に及(およ)べばなり。大川を渉るに利ろしとは,木舟(もくしゅう)に乗りて虚(むな)しければなり。中孚以て利貞(りてい)とは,乃ち天に応(おう)ずるなり。
《象》に曰く:沢(さわ)の上(うえ)に風(かぜ)あるは,中孚なり。君子以て獄(ごく)を議(ぎ)し死(し)を緩(ゆる)くす。
初九:虞(おもんぱか)りて吉,它(た)あれば燕(やす)からず。 《象》に曰く:初九虞りて吉とは,志(こころざし)未だ変(へん)ぜざればなり。
九二:鳴鶴(めいかく)陰(いん)に在(あ)り,その子(こ)これに和(わ)す。我(われ)に好爵(こうしゃく)あり,吾(われ)爾(なんじ)とこれに靡(かか)わらん。 《象》に曰く:その子これに和すとは,中心(ちゅうしん)願(ねが)うなり。
六三:敵(てき)を得(う),或(ある)いは鼓(こ)し或いは罷(や)め,或いは泣(な)き或いは歌(うた)う。 《象》に曰く:或いは鼓し或いは罷むとは,位(くらい)当(あた)らざればなり。
六四:月(つき)望(もち)に幾(ちか)し,馬匹(ばひつ)亡(うしな)う,咎(とが)なし。 《象》に曰く:馬匹亡うとは,類(るい)を絶(た)ちて上(のぼ)ればなり。
九五:孚(まこと)ありて攣如(れんじょ)たり,咎なし。 《象》に曰く:孚ありて攣如たりとは,位正当(せいとう)なればなり。
上九:翰音(かんおん)天に登(のぼ)る,貞凶。 《象》に曰く:翰音天に登るとは,何ぞ長(ひさ)しかるべきなり。 © 2026 I-Ching Divination. All rights reserved.