沢地萃(たくちすい) 兌上坤下
萃:亨(とお)る。王(おう)仮(いた)りて廟(びょう)を有(たも)つ。大人(たいじん)を見るに利(よ)ろしく,亨る,利く貞(ただ)し。大牲(たいせい)を用うるに吉,往(ゆ)くところあるに利ろし。
《彖》に曰く:萃は,聚(あつ)まるなり。順(じゅん)にして説(よろこ)び,剛(ごう)中(ちゅう)にして応(おう)ず,故に聚まるなり。王仮りて廟を有つとは,孝享(こうきょう)を致(いた)すなり。大人を見るに利ろしく亨る,聚まりて以て正(せい)なるなり。大牲を用うるに吉,往くところあるに利ろしとは,天命(てんめい)に順(したが)うなり。その聚まるところを観(み)て,天地万物の情(じょう)見るべきなり。
《象》に曰く:沢(さわ)地(ち)の上(うえ)にあるは,萃なり。君子以て戎器(じゅうき)を除(おさ)め,不虞(ふぐ)を戒(いまし)む。
初六:孚(まこと)ありて終(お)えず,乃(すなわ)ち乱(みだ)れ乃ち萃(あつ)まる。若(も)し号(さけ)べば,一握(いちあく)笑(わら)いを為(な)さん。恤(うれ)うること勿(な)かれ,往けば咎(とが)なし。 《象》に曰く:乃ち乱れ乃ち萃まるとは,その志(こころざし)乱るればなり。
六二:引(ひ)かれて吉,咎なし,孚あれば乃ち禴(やく)を利用(もち)う。 《象》に曰く:引かれて吉咎なしとは,中(ちゅう)未だ変(へん)ぜざればなり。
六三:萃如(すいじょ)たり,嗟如(さじょ)たり,利(よ)くするところなし。往けば咎なし,小(すこ)しく吝(りん)。 《象》に曰く:往けば咎なしとは,上(かみ)巽(したが)えばなり。
九四:大吉(だいきち),咎なし。 《象》に曰く:大吉咎なしとは,位(くらい)当(あた)らざればなり。
九五:萃(あつ)めて位(くらい)あり,咎なし。孚に匪(あら)ず,元(おお)いに永(なが)く貞(ただ)しければ,悔(くい)亡(ほろ)ぶ。 《象》に曰く:萃めて位ありとは,志未だ光(おお)いならざるなり。
上六:赍(なげ)き咨(なげ)きて涕洟(ていい)す,咎なし。 《象》に曰く:赍き咨きて涕洟すとは,未だ上(かみ)に安(やす)んぜざればなり。 © 2026 I-Ching Divination. All rights reserved.