火山旅(かざんりょ) 離上艮下
旅:小(しょう)亨(とお)る,旅貞吉(ていきち)。
《彖》に曰く:旅は,小亨る。柔(じゅう)中(ちゅう)を外(そと)に得て,剛(ごう)に順(したが)い,止(とど)まりて明(めい)に麗(つ)く,是以て小亨る,旅貞吉なり。旅の時義(じぎ)大いなるかな!
《象》に曰く:山の上(うえ)に火(ひ)あるは,旅なり。君子以て明(めい)慎(つつし)みて刑(けい)を用(もち)い獄(ごく)を留(とど)めず。
初六:旅瑣瑣(ささ)たり,斯(こ)れその災(わざわい)を取(と)るところなり。 《象》に曰く:旅瑣瑣たりとは,志(こころざし)窮(きわ)まりて災(わざわい)するなり。
六二:旅次(やど)に即(つ)く,その資(もとで)を懐(いだ)く,童僕(どうぼく)を得(う),貞(ただ)し。 《象》に曰く:童僕を得て貞しとは,終(つい)に尤(とが)なきなり。
九三:旅その次(やど)を焚(や)く,その童僕を喪(うしな)う,貞なれど厲(あやう)し。 《象》に曰く:旅その次を焚くとは,亦(また)以て傷(いた)ましからずや。旅を以て下(しも)に与(くみ)す,その義(ぎ)喪(うしな)うなり。
九四:旅処(お)るところに于(い)く,その資斧(しふ)を得(う),我が心(こころ)快(こころよ)からず。 《象》に曰く:旅処るところに于くとは,未だ位(くらい)を得ざればなり。その資斧を得我が心快からずとは,未だ快からざるなり。
六五:雉(きじ)を射(い)て一矢(いっし)亡(ほろ)ぶ,終(つい)に以て誉(ほまれ)命(めい)あり。 《象》に曰く:終に以て誉命ありとは,上(かみ)逮(およ)べばなり。
上九:鳥(とり)その巣(す)を焚(や)く,旅人(りょじん)先(さき)には笑(わら)い後(のち)には号咷(ごうとう)す。牛(うし)を易(さかい)に喪(うしな)う,凶。 《象》に曰く:旅を以て上(かみ)に在(あ)りとは,その義(ぎ)焚(や)かるるなり。牛を易に喪うとは,終にこれを聞(き)くこと莫(な)ければなり。 © 2026 I-Ching Divination. All rights reserved.