水風井(すいふうせい) 坎上巽下
井:邑(ゆう)を改(あらた)めて井(せい)を改めず,喪(うしな)うなく得(う)るなし。往来(おうらい)井を井とす。汔(ほと)んど至(いた)らんとして,亦(ま)だ井を繘(つりいと)せず,その瓶(つるべ)を羸(やぶ)る,凶。
《彖》に曰く:水(みず)に巽(い)りて水を上(あ)ぐ,井。井は養(やしな)いて窮(きわ)まらざるなり。邑を改めて井を改めずとは,乃(すなわ)ち剛中(ごうちゅう)を以てなり。汔んど至らんとして亦だ井を繘せずとは,未だ功(こう)あらざるなり。その瓶を羸るとは,是(ここ)を以て凶なるなり。
《象》に曰く:木(き)の上(うえ)に水あるは,井なり。君子以て民(たみ)を労(ねぎら)い相(たす)くるを勧(すす)む。
初六:井泥(でい)にして食(くら)われず,旧井(きゅうせい)に禽(とり)なし。 《象》に曰く:井泥にして食われずとは,下(しも)なればなり。旧井に禽なしとは,時(とき)舎(す)つればなり。
九二:井谷(たに)鲋(ふ)を射(い)る,甕(かめ)敝(やぶ)れて漏(も)る。 《象》に曰く:井谷鲋を射るとは,与(とも)なきなり。
九三:井渫(きよ)くして食われず,我が心(こころ)惻(いた)む。汲(く)み用うべし,王明(あき)らかならば,並(なら)びにその福(ふく)を受(う)けん。 《象》に曰く:井渫くして食われずとは,行(おこ)なわるるを惻(いた)むなり。王明らかなるを求むとは,福を受くるなり。
六四:井甃(いしだたみ)す,咎(とが)なし。 《象》に曰く:井甃す咎なしとは,井を修(おさ)むるなり。
九五:井洌(きよ)くして寒泉(かんせん)食(くら)わる。 《象》に曰く:寒泉の食わるるは,中正(ちゅうせい)なればなり。
上六:井収(おさ)まりて幕(おお)うこと勿(な)し,孚(まこと)あり元吉(げん吉)。 《象》に曰く:元吉上(かみ)に在(あ)りとは,大成(たいせい)すればなり。 © 2026 I-Ching Divination. All rights reserved.