雷風恒(らいふうこう) 震上巽下
恒:亨(とお)る,咎(とが)なし,利(よ)く貞(ただ)し。往(ゆ)くところあるに利ろし。
《彖》に曰く:恒は,久(ひさ)しきなり。剛(ごう)上(のぼ)りて柔(じゅう)下(くだ)る。雷風(らいふう)相与(あいくみ)し,巽(そん)にして動(どう)じ,剛柔皆(みな)応(おう)ずるは,恒なり。恒は亨る,咎なし,利く貞しとは;久しくその道に於(お)いてするなり。天地の道は,恒久(こうきゅう)にして已(や)まざるなり。往くところあるに利ろしとは,終(お)われば則(すなわ)ち始めあるなり。日月(じつげつ)天を得て,能(よ)く久しく照(て)らし,四時(しいじ)変化(へんか)して,能く久しく成(な)し,聖人(せいじん)久しくその道に於いてして,天下化成(かせい)す。その恒(つね)とするところを観(み)て,天地万物の情(じょう)見るべきなり!
《象》に曰く:雷風は,恒なり。君子以て立(た)ちて方(ほう)を易(か)えず。
初六:恒を浚(ふか)くす,貞凶,利(よ)くするところなし。 《象》に曰く:恒を浚くするの凶は,始めに深(ふか)きを求(もと)むればなり。
九二:悔(くい)亡(ほろ)ぶ。 《象》に曰く:九二悔亡ぶとは,能(よ)く久しく中(ちゅう)なればなり。
九三:その徳(とく)を恒にせず,或(ある)いはこれに羞(はじ)を承(すす)む,貞吝(ていりん)。 《象》に曰く:その徳を恒にせずとは,容(い)るるところなきなり。
九四:田(かり)に禽(きん)なし。 《象》に曰く:久しくその位(くらい)に非(あら)ざれば,安(いず)くんぞ禽を得んや?
六五:その徳を恒にす,貞(てい)。婦人(ふじん)は吉,夫子(ふし)は凶。 《象》に曰く:婦人は貞吉とは,一(いつ)に従(したが)いて終(お)わるなり。夫子は義(ぎ)を制(せい)す,婦に従えば凶なり。
上六:恒を振(ふる)う,凶。 《象》に曰く:恒を振う上(かみ)に在(あ)りとは,大いに功(こう)なきなり。 © 2026 I-Ching Divination. All rights reserved.